老人ホームの費用が高額だと聞くと、自分が入る時のことを考えると不安に感じる方も多いかもしれません。
老人ホームの費用負担はどの程度のものなのでしょうか。
老人ホームの費用はどの程度か
老人ホームに入居する際にかかる費用は、主に入居する際にかかるものと、月々で支払うための費用があります。
入居直後にかかるものを入居一時金と呼ばれており、ここがかなり高額であるといえるでしょう。
毎月家賃のように支払うものは、月額利用料と介護費用、そしてその他介護保険の対象にならない細々とした諸費用です。
入居一時金は平均して300万円ほど、月々の費用は、月額利用料が17万円ほど、介護保険が21万円ほど、その他の費用が1万円ほどかかります。
介護保険は9割を国が負担してくれるので、実際に支払うのが2万円程度に抑えられますが、それでも月々の費用は合計で20万円程度になるでしょう。
入居直後が最も負担が大きい
老人ホームに入居した直後に支払う入居一時金や、場所によって必要になる敷金、礼金が大きな負担になるケースは多くあります。
今では敷金、礼金が不要という老人ホームも出てきましたが、入居一時金が非常に高額であり、例として300万円とい数値を出しましたが場所によっては1000万円以上や1億円以上もかかる老人ホームもあるようです。
この入居一時金がなぜ必要なのかというと、この資金はその老人ホームに終身までそこに住み続けることができる権利を買っているためです。
この一時金は住んでいる間に少しずつ償却され、介護費や利用費などに充てられています。
また、既に入居しているところから別の老人ホームに転居する場合、この入居一時金の償却されていない部分が戻ることがあります。
しかし、償却分や初期償却の割合を把握していなかったケースでは想像していたよりも一時金が帰ってこなかったなどでトラブルになることも多いようです。
月額費もしっかり内訳を見ておこう
月額費は家賃、食費、水道光熱費、管理運営費が主な価格要因ですが、場所によっては上乗せ介護の費用が計算されているケースもあります。
この上乗せ介護についてはしっかり把握していなければ、トラブルの元となることもあるので注意しましょう。
国の基準より手厚い介護が受けられる施設は、その文の上乗せ介護費を要求する老人ホームもあります。
費用の内訳は、老人ホームを決める際必ず見ておきたいものです。
どんな内容でお金が取られるのか、どんなサービスが受けられるのか、バランスを考えて決めるようにしましょう。