日本の様々な地域で人口減少が続いている事実があり、日本は全体的に高齢化が進んでいることが懸念されています。
高齢化社会によって働き手の人数が減っている世の中において、関東からの玄関口で観光としても人気の高い静岡市も、人口減少の傾向が見られます。
今回は静岡市の人口と人口問題をじっくりご紹介していきましょう。
静岡市の人口推移について
静岡市の人口データについては葵区、駿河区、清水区において全ての人口が減少傾向にあります。
平成29年の静岡市の全体の人口は706,829人という数字で出ており、2010年には710,000人を超える人口にはなったものの、人口が減少してきているのです。
静岡市の平成27年~令和元年の人口の増加率を見てみると、-3.05%となっています。
静岡市と同じく政令指定都市となっているさいたま市では0.29%、川崎市では1.63%、千葉市では0.41%といったように人口が増加しているのが分かります。
横浜市では-0.01、名古屋市では-0.47といったように静岡市のように減少してはいるものの、静岡市ほどの減少率にはなっておらず、静岡市の人口減少がいかに深刻な問題であるのかが分かるでしょう。
人口が減少している理由は?
静岡市の総人口が減少している理由には生産年齢の人口が減少していることが大きく関係しています。
静岡市よりも発展している首都郊外に出る若者が多く、結婚後に静岡市に戻ることなくそのまま移り住んでしまうことで結果的に生産年齢の人口が減っているのです。
子どもの人口は1975年の181,430人をピークに減少しており、2010年には1975年から-49.4%の91,743人になっています。
そんな中で高齢者が増える静岡市では、1990年では86,043人の総人口に占める割合が10%ほどの人口割合でしたが、今では208,676人となり静岡市の約30%の人口が高齢者になってきているのです。
静岡市が人口増加に向けて行っていることとは?
今後、静岡市の高齢者の人数は201,000人弱として横ばいに留まると見込まれていますが、さら高齢化社会を進めないために様々な対策が行われています。
静岡市の移住・定住情報サイトを立ち上げるほか、静岡市の結婚支援事業を立ち上げるなど、多くの対策を取って人口減少を食い止めている最中なのです。
様々な地域で人口減少が恐れられている日本ですが、静岡県を代表する市でもある静岡市もその一つになっています。
どの地域でも様々な人口問題対策を掲げていますが、静岡市も他の地域同様に市の特色を生かし、人口増加につながる情報を発信すべきことが必要とされています。