老人ホーム費用の中で「入居金」は施設に入居するための前払い金とされていて、一定期間分の施設の家賃に該当する費用項目になります。
近年では、そのような入居金がない施設も増えてきています。
今回は、老人ホームにおける入居金の必要性や、入居金が無い老人ホームについてご紹介していきましょう。
入居金の必要性について
入居金は「入居一時金」とも呼ばれていて、老人ホーム特有のシステムになっています。
入居金の金額は老人ホームによって様々であり、0円~数千万円と大きな差があります。
特に有料老人ホームでは全国平均500万円と、かなり高い金額が入居金に設定されています。
ただ、入居金が少ない代わりに月額料金が高くなっているケースも多く見られます。
そのため、十数年と長く住むようになるのであれば、入居金を払っておいた方がお得になる場合もあるのです。
長く住むかどうか分からないから、入居金はなるべく少ない方がありがたいと考える方は多いでしょう。
しかし、入居金は払った分の入居期間内に退所、あるいは入居者が亡くなってしまった場合、返還されるシステムを用意している老人ホームは多いです。
長く住めばお得になり、なおかつ返還されることもあるので、入居金を払った方がお得に住める場合もあるでしょう。
入居金が無い老人ホームに住みたい場合
前述で入居金は返還されることを知っていても、入居金を払えるお金が用意できない方は多いでしょう。
そんな方のために入居金の制度を設けていない老人ホームも増えてきました。
ただ、施設内の設備が整っているところが多い有料老人ホームでは、入居金0円と設定されている施設はあまり存在していません。
サービス付き高齢者住宅になると入居金0円とまではいかないものの、有料老人ホームのように多額の入居金が必要ではなくなります。
入居金を払わずに入所を検討している場合は、見学や体験入所などで料金形態をきちんと確認してから施設を決めましょう。
老人ホームの入居金にはきちんと存在する意味があり、できれば払っておいた方が何十年間住んだ時に費用が安くなる計算になります。
しかし、高齢者の数が増えてきている現在、入居金0円という施設も徐々に増えてきています。
入居金に回せるお金がないという方は、0円となる老人ホームを探してみましょう。
自分が払える程度の入居金、月額費用の施設にしなければ、最悪の場合即退去となる場合もあるので注意してください。