近年、1人暮らしをする高齢者の増加や年金受給額の減少に伴い、生活保護を受給している高齢者が増加しています。
中には、1人暮らしが難しくなり介助が必要という方もいますが、生活保護を受給しながら老人ホームに入居することは可能なのでしょうか？
ここでは、生活保護を受けている方でも老人ホームに入居できるのか解説していきます。

生活保護受給者が入居できる老人ホームはある

生活保護は、最低限の生活が送れる金額を補助するものであるため、老人ホームの入居にかけられる費用は限られています。
老人ホームの中でも、費用を抑えて入居できるのは自治体が運営する特別養護老人ホームですが、入居にはいくつかの条件があります。
特別養護老人ホームでは、65歳以上で要介護3以上の方のみを入居対象としており、この条件を満たしていない方は入居できません。
また、条件を満たしていても、入居希望者が多く入居待ちになることが多いため、入居まで時間がかかってしまう可能性もあります。
そこで考えたいのが民間の有料老人ホームですが、全ての老人ホームで生活保護受給者を受け入れているわけではないため注意しましょう。
有料老人ホームは特別養護老人ホームと比べて費用が高いので、生活保護の受給金額で家賃や生活費のやりくりができる施設を選ぶ必要があります。

選ぶ時のポイントは？

有料老人ホームの中から入居する施設を探す場合、生活保護の中から家賃費・生活費の補助が出ますが、住んでいる自治体によって受給額が変わります。
生活保護受給者の世帯人数や年収によっても上限が設けられているため、老人ホームを探す前に受給額の確認が必要です。
施設によって生活保護受給者を受け入れていない、または受け入れ人数が定められている場合もあります。
ホームページやパンフレットで気になった老人ホームがあれば、まず生活保護受給者でも入居できるのか確認しましょう。
また、自分で探すのが難しいという方は、生活保護の担当者に相談して入居できる老人ホームを提案・紹介してもらうことも方法の1つです。
費用面に無理がないかという点にも注意しながら、受け入れてもらえる施設を探して一つひとつ検討してみましょう。

条件を満たしておらず特別養護老人ホームに入居できない場合は、有料老人ホームの中から入居できる施設を検討する必要があります。
自治体の生活保護担当者に相談しながら、生活保護の受給額でやりくりできる施設を探してみてはいかがでしょうか？