終の住み家として、老人ホームを考えている方も多いでしょう。
様々な施設がある中、入居をする施設を選ぶ際に気になるのは、どのような費用がどのくらいかかるかという点ではないでしょうか。
そこで、施設による費用と違いについてご紹介します。
基本費用
共通した費用は、介護サービスを利用する際の介護サービス費と入居してからの家賃や光熱費などの生活費です。
介護サービス費は1割負担のため、要介護度の違い以外はどの施設に関わらず費用の差はありません。
しかし、家賃など入居の際の一時金の違いは施設によって異なります。
☘特別養護老人ホームの場合
特別養護老人ホーム(特養)は、介護サービス費以外の料金は収入や納税状況によって違いますので入居時の一時金はありません。
良い点は、もとは社会福祉法人や地方自治体などの公的機関が運営しているため費用が安いというところです。
☘有料老人ホームの場合
民間の企業が運営しており、施設によって異なりますが入居時にまとまった入居金が必要な施設もあれば、入居金無しで入居できる施設も増えてきています。
☘サービス付き高齢者住宅の場合
最近、サービス付き高齢者向け住宅が増えてきています。
老人ホームというより、サービス付きの高齢者マンション・アパートというイメージです。
入居一時金はいりませんが、連帯保証人が必要です。
介護サービスを行っていないため、別途介護サービス費用がかかります。
費用の軽減措置
予算にあった施設選びは重要です。
ですが、支払いが難しい方のために費用軽減措置があります。
☘負担限度額認定
自身と家族の年収による負担限度額の引き下げが可能です。
☘高額介護サービス費
介護サービス利用の自己負担額が一定の額を超えた際、費用の一部が還元されます。
それぞれ適用には条件があるため、地域の役所担当者やケアマネジャーなどに相談しましょう。
様々な老人ホームがありますが、入居する際に気をつけなければならないのは生涯費用を払い続けるということです。
費用の高額な老人ホームに入居する場合は資産を整理し入居の資金にする場合も考えられます。
自身に支払能力があるかが重要な点ですが、老人ホームによっては家族や兄弟が負担する場合もあります。
そのため、家族の理解をしっかりと得られるように家族同士よく話し合うことが大切です。
終の住み家を決めるという人生において重大な選択をするのですから、自身の意見だけではなく家族全員がそれぞれ理解できるような老人ホームを選ぶと良いでしょう。