老人ホームには、様々な形態があり、それぞれが異なる特色を持っています。
最近はグループホームの数も増えてきています。
老人ホームとグループホームにはどのような違いがあるかご存知でしょうか。
ここでは老人ホームとグループホームの違いについてご紹介していきましょう。
老人ホームの特徴
老人ホームには、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームなどがあり、医療法人や社会福祉法人などが経営しています。
入居する方の経済状況や身体状況、体調などに応じて適した入居先を選択することができます。
また、経営母体にもよりますが、各種老人ホームは将来的に医療的なケアも受けることが想定される場合にも対応しやすいという特徴を持ち合わせているケースもあるでしょう。
老人ホームは、「比較的自立度が高い人を対象にしている施設」と「日常生活全般で介護が必要な人を対象にしている施設」があるため、どのような老人ホームを選ぶのかによって入居者の満足度に変化が生じる可能性があります。
グループホームの特徴
認知症対応型共同生活介護を行う老人ホームです。
「認知症に罹患している要介護度2~5に当てはまる人」の中で、
「在宅生活に不安を抱えているが共同生活ができる人」を対象にしています。
グループホームは、数ある老人ホームの中でも10人以下のユニットケアを行っていて、介護スタッフの目が届きやすいというメリットがあります。
また、非常にアットホームな雰囲気の老人ホームなので、認知症の進行を遅らせる効果などが期待できるでしょう。
しかし、グループホームは、家庭環境の変化などで在宅生活ができるようになった場合や体調などの悪化で共同生活が難しくなってしまった場合は、退去を勧められてしまう可能性があります。
さらにグループホームは地域密着型サービスを提供する老人ホームなので、グループホームがある地域に住民票のある人が対象になるという条件もあることを覚えておきましょう。
グループホームの中には、認知症対応型共同生活介護ではなく、身体障害者や精神障害者を対象としているグループホームもあるため、認知症対応型共同生活介護どうかのチェックも大切になります。
老人ホームとグループホームには、このような違いがあります。
どのような老後生活を送りたいのか。認知症に罹患しているのか。などの状況に応じてどこに入居すべきか変わってきます。
それぞれの老人ホームが持つ特徴などを良く知り、一人ひとりに合った老人ホームを選択することで、有意義な老後生活を送ることができるでしょう。