老人ホームにはいくつかの種類があります。
その種類の中でも今回は介護付き有料老人ホームとはどういった施設なのか、解説していきましょう。
介護付き有料老人ホームとは?
その名の通り、介護サービスを提供している有料老人ホームであり、介護を必要とする人でも入れてなおかつ必要な介護サービスを受けることができる老人ホームのことを指します。
介護付き有料老人ホームと名乗るには、特定施設入居者生活介護という指定を受けなければならず、国の定めたサービス基準を満たすことでしかその指定を受けることはできません。
食事や排せつ、入浴などの日常生活面、設備の充実やレクリエーションなどのその他サービスから判断されており、これらの基準を満たしていない施設は介護付きと言えないのです。
特別養護老人ホームより入居しやすく、また混合型といって要介護の人と自立の人どちらでも入居できるタイプの施設もあるので、夫婦そろって入居しやすいという利点がある場所もあります。
認知症でも介護付き有料老人ホームに入れる?
どの程度かにもよりますが、介護付き有料老人ホームは終身で入居することを想定しており、認知症を患っていても入ることができます。
ただ、認知症が進行してしまい、施設で介護しきれない場合は転居しなければならなくなるかもしれません。
多くの場合では重度の認知症になっていたり、もしくは認知症が非常に進んだ状態でも対応できる場所が多いですが、施設によって異なってくるので事前に確認するようにしましょう。
介護や医療の充実具合は施設によって変わってくる
一口に介護付き有料老人ホームと言っても、やはり施設によってどの程度の設備がそろっているのか、従業員の対応はどのくらいできるのかという部分は違ってきます。
たとえば施設の設備面では、原則全館バリアフリーになっていることはもちろん、手すりの有無や緊急通報装置がつけられていること、居室内のトイレや浴室といった設備があるでしょう。
共有スペースに何が置かれているか、どんなことができるのかといった点も重要です。
24時間体制で看護師が常駐している、胃ろうや気管切開、ストマなどの医療ケアの充実、結核やMARSなどの感染症への対応など、医療ケアの充実具合もそれぞれの施設で特色があり、一概に何が良いというものもありません。
また、施設にはそれらがなくとも近隣との医療機関との連携が密である施設もあるので、資料請求や老人ホームの見学などを駆使し、より自分にあったサービスが受けられる老人ホームを探すと良いでしょう。