特別養護老人ホームには、その施設によって個室と相部屋が用意されています。
中でも個室と相部屋が半々になっている施設もあり、どちらを選べば良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで特別養護老人ホームにおいて、個室と相部屋のどちらを選べば良いかメリット・デメリットなどをご紹介していきます。
入居者の希望に沿うことが大切
まず、一番は入居者本人の希望を尊重することが大切です。
特別養護老人ホームにおいて他の入居者とのコミュニケーションを積極的に取りたい、また取る自信があるという方は、相部屋を選択しやすいのではないでしょうか?
反対に、プライベートな時間を大切にしたいと考えている方や、ゆっくりと自由に過ごしたいと考えている方は個室が良いでしょう。
家族の意向もあるでしょうが、まずは入居者本人がどういった部屋を希望しているか理解することが重要なのです。
個室のメリット・デメリット
そもそも個室にはメリット・デメリットがあります。
【個室のメリット】
プライベートが守れる
まず個室のメリットとして大きいのは、入居者本人のプライベートがしっかりと守れるということです。
共有スペースのある特別養護老人ホームでも、プライベートな空間を大切にしたいという方は個室の方が向いています。
体調の小さな変化に気付きやすい
特別養護老人ホームのユニット方個室や相部屋の場合はスタッフの見る数が決まっています。
個室であれば個々に合わせた介護サービスを受けることができ、さらに細かいサービスが提供されやすくなります。
体調の変化にも気付きやすく、体調管理のしやすさも個室のメリットと言えるでしょう。
【個室のデメリット】
費用が高め
個室の方が高熱費もかかるため、一般的に費用が高くなりがちです。
収入の少ない高齢者にとっては、特別養護老人ホームでの負担は大きいでしょう。
人間関係
ユニット型個室や相部屋の場合、同じ部屋の人と話が合えば良いですが、合わない場合も少なくありません。
中には、同じ部屋の入居者とトラブルになったり、ストレスを感じてしまう方もいます。
2002年以降、新たに建設された老人ホームはユニット型個室が原則として決められており、個室の施設が増えてきているのが現状です。
しかし、同じ建物の敷地面積で見ると、相部屋の方が入居者の受け入れがしやすく、特別養護老人ホームの待機待ちをしている方の中には、やむを得ず相部屋を容認するケースも少なくありません。
個室か相部屋かという選択ができる老人ホームなのかを、事前に把握しておくことも大切ではないでしょうか?
特別養護老人ホームにおいて、ただ【個室であるから良い】と捉えることはできません。
個室や相部屋のメリット・デメリットをしっかりと理解しながら検討するようにしましょう。