今まで自宅で生活しながら通院していた方が老人ホームに入居する場合、同じ医療機関に通院できないのではないかと心配する方もいらっしゃいます。
そこで今回は、老人ホームの入居時によくある質問として挙げられることが多い「通院」について詳しく解説していきましょう。
老人ホームに入居したら施設外への通院はできなくなるの?
今まで通り同じ医療機関に通院したいと考えている方の多くは、医師の腕が良いことも考えられますが、自宅から近かったという理由もあるでしょう。
通常、老人ホームから通院をするのはどの施設からでも許可が下りますが、あまりにも通院先までの距離が遠い場合には許可が下りない可能性があります。
また、1人で通院できない場合にはスタッフが同行する必要性が出てきます。
そのため、通院している時は他のスタッフの介護負担が大きくなる傾向にあります。
通院先までの距離が短ければスタッフの負担になる時間を減らすことができるので、老人ホームへ入居後も同じ医療機関を通院したい場合は、通院先から施設が近い場所を選ぶと良いでしょう。
条件が整わない場合には老人ホームの協力医療機関の受診を勧められるので、見学時や契約時に通院に関してはよく相談しておいてください。
入居後の通院にかかる費用とは?
老人ホームに入居後にも通院を必要とする場合、通院にかかる費用が請求されます。
その金額は入居する施設によって多少違いがありますが、多くの施設では交通費が発生することになります。
公共交通機関で通院となれば、バスや電車、地下鉄の代金、また公共交通機関が整っていなければ移動にタクシーを必要とすることでしょう。
ただ、移動費が高額になりやすいタクシーでも、自治体によって通院時のタクシーに使える「福祉タクシー券」を配布している地域もあります。
入居後も通院を考えている場合は、交通費にも着目することで月額費用を抑えることができます。
また、移動費だけではなくスタッフの付き添い費用も発生する老人ホームがあります。
付き添いによって施設内のスタッフの補充が必要な場合は、補充するための費用も加算される場合もあるので注意しましょう。
入居者が1人で通院できる場合には、費用は交通費にかかる金額のみになります。
老人ホームでは、条件さえ整えば今まで通っていた医療機関に通院できるようになっています。
通院を第一に考えるのであればなるべく通院先から近い施設を選択しましょう。
また、通院には費用がかかってきます。
費用面もよく考慮した上で自分に合った老人ホームを選定していくと、後悔のない施設生活になるはずです。