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介護施設へ入居を検討している方が、まず考えなければならないのが「施設の入居費用」のことですよね。
老人ホームのは利用料は施設によってまちまちです。
一般的には月額6万円~35万円で利用ができますが、施設によって金額に差があります。
なぜ、このように同じ老人ホームであるにも関わらず、こんなにも料金に差が出てしまうのでしょうか?
そこで、この記事では介護相談員として勤務している私が、「高額な老人ホームと安価な老人ホームの違い」について紹介します。
「施設利用料は安ければいいの?高い方がいいの?」と悩みを抱えている方の疑問を解消し、施設選びの参考になれば幸いです。
それでは、ご紹介します。
なぜ老人ホームのサービスにより利用料に差が出るのか?
老人ホームのサービスの違いにより、施設利用料が異なります。
2019年現在では、介護施設の需要が高まり、施設同士の競争が激しくなっています。
他の老人ホームとの差別化を図るために、多くの施設が工夫を凝らしてアピールするようになりました。
例えば、以下のようなアピールポイントが挙げられます。
- こだわりの食事
- 居室の広さ
- 設備の充実
- 手厚いサービス
このように、施設が売りにしている内容により費用の違いが生じるのです。
食事にこだわる施設なら、施設側は食費に、充実した設備が売りであれば、設備にお金をかけるため、その分月額費用が高くなる可能性があります。
また、なかには入居費用の安さを売りにしている老人ホームもあります。
しかし、費用が安いと謳っている施設でも、サービスを追加するにつれて利用料金が高くなるケースがあるので注意しましょう。
老人ホームの種類によって利用料が大きく異なる
施設の種類によって料金は大きく異なります。
老人ホームの種類は、有料老人ホームと特別養護老人ホームなど様々です。
ここでは、有料老人ホームと特別養護老人ホームの費用の違いについて紹介します。
有料老人ホーム
一般的に料金が高いといわれているのが、有料老人ホームです。
月額料金の相場は、15万円~35万円。
補助制度がないが故に、特別養護老人ホームに比べて入居一時金が高くなります。
費用は高いといわれていますが、手厚いサービスが魅力です。
特別養護老人ホームよりも比較的すぐに入居できるため、いち早く施設に入居したい方におすすめです。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは、有料老人ホームよりも比較的費用が安いです。
月額料金は、なんと有料老人ホームの約半分の6万円~15万円で利用できます。
さらに、有料老人ホームのように入居一時金がかからないので、費用を抑えたい方には最適です。
ただし、費用が安い分、多数の入居待機者がいる可能性があります。
そのため、入居までに数年待たなければならないケースがあるので、早目に施設を探すのが得策です。
また、サービス面は有料老人ホームよりも怠っていると感じるかもしれません。
有料老人ホームと同様に、排せつや食事、入浴など生活に必要なサポートが可能ですが、リハビリや医療ケアを行っていない施設もあるからです。
そのため、入居に時間がかかる可能性がありますが、なるべく費用を抑えたい方にはおすすめの施設です。
まとめ:費用をよく検討したうえで、重視するポイントを決めておきましょう。
老人ホームの利用料は、施設の種類やサービスによって違いが生じます。
施設によってアピールするポイントも違えば、費用も異なります。
施設を選ぶ際には、親が快適に居住できるように、何を重視するか決めておくことが大切です。
利用料の安さを重視するのか、費用が高くてもいいからサービスの充実を重要視するのかを明確にしておきましょう。
また、パンフレットに書かれている料金が確実とは言い切れません。
費用が安くても、サービスをプラスしていくことによって利用料金が高くなるケースもあるので、料金プランを立ててもらってはいかがでしょうか?
かかる費用をよく検討した上で、いつまでも生活が楽しめるような施設選びをしましょう。