一緒に暮らしている家族に介護が必要となった場合には、在宅介護と施設介護のどちらかを選択することになります。
しかし、どのような基準で選択したら良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、在宅介護と施設介護の違いについて解説していきます。
在宅介護の特徴
在宅介護は、介護が必要な家族が1人で暮らしていても生活に大きな支障が出ない場合や、家族からの協力と理解がある場合に選択されることが多いです。
住み慣れた場所で家族にケアをしてもらえるため、要介護者が安心して生活できる点が大きなメリットになります。
また、自分で必要な介護サービスを選んで利用頻度を決められるため、要介護者の状態に合わせて自由に組み合わせられることが特徴です。
本人の体調が悪化して介護度が高くなったり、介護が長期間に渡ったりすると、身体面・精神面の両方で家族への負担が増大します。
施設介護の特徴
要介護度が高くなると、専門的な介護や医療が必要になるため、家族では十分にケアしきれなくなる場合があります。
自宅での介護が難しく24時間体制で介護を要する時や、家族が介護に時間をかけられない時などに老人ホームを利用する方が多いでしょう。
要介護者の中には、在宅介護が家族の負担になることを気遣って、老人ホームを選択したいと考える方もいます。
また、施設介護を検討するにあたって多くの方が懸念材料にしているのは、老人ホームの利用に高額な費用がかかってしまうことが挙げられます。
老人ホームによって費用は異なりますが、資金的負担が大きくなる可能性も高いです。
在宅介護と施設介護の違いとは?
在宅介護は、家族に介護してもらいながら生活することができますが、施設介護は老人ホームでスタッフから介護サービスを受けて生活をします。
要介護者の状態によって必要なサービスは変わりますが、介護度が高い場合は老人ホームの方が専門的なケアが受けられるでしょう。
自宅での在宅介護に比べると、施設介護で老人ホームを利用する場合は費用が高い傾向にあります。
また、要介護者を老人ホームに預けることに対して罪悪感を抱く家族もいますが、在宅介護で疲労やストレスを溜め込まないようにすることも大切です。
専門家による在宅介護サービスを利用したり、要介護者の状態に合った老人ホームを選択したりすることで家族の負担が減ります。
どちらの介護を選ぶかは、家族がどれだけ介護に協力できるのかを明確にし、介護者に必要なサービスが受けられる最適な方法を選択することが重要です。
老人ホームに預けることに罪悪感を抱く必要はなく、本人と家族の両方が負担にならない選択を心掛けましょう。