老人ホームへの入居を検討している人の多くは、費用面について心配や不安を抱えています。
一般的に全国の介護付き有料老人ホームの相場は月額費用で約15万円~35万円ほど、サービス付き高齢者向け住宅では5万円~25万円と月額費用に大きな差が見られます。
今回は、そんな月額費用にかかってくる項目を内訳にして分かりやすく解説していきましょう。
老人ホームや介護施設の月額費用の内訳について
老人ホームや介護施設によって多少の違いがありますが、多くの施設で見られるのは下記の項目で内訳されています。
- 居住費
- 管理運営費
- 水道光熱費
- 食費
- 介護費
- 日常生活費
- その他
これら7つの項目によって施設ごとの料金に違いが出てきます。
居住費
居住費は老人ホームを利用するに当たって家賃に相当する費用となります。
居住空間が個室なのか同室なのかで料金には大きな違いが生まれますが、居室の広さや設備の違いによっても費用は変わってきます。
管理運営費
老人ホームや介護施設の運営・管理に必要となる経費を徴収するための項目です。
施設内の設備が整っている場所ほど料金が高額になりやすい傾向があります。
また、日常生活において消耗品となる雑費やレクリレーションで使用される用品費、燃料費なども管理運営費として徴収しているケースもあります。
水道光熱費
水道光熱費は老人ホームによってはこれもまた管理運営費に含まれている場合があります。
冬の寒さ・夏の暑さが厳しい地域では、それぞれの時期で水道光熱費が高くなりやすいです。
食費
食費には施設で料理を提供するためにかかる費用が徴収されます。
食材の費用だけではなく、厨房維持管理費が含まれている場合も多いです。
介護費
介護サービスを受ける人を対象にかかってくる費用です。
介護保険が適用されるので、要介護度によって料金が変化します。
日常生活費
日常生活費は個人で使用する日用品にかかってくる費用です。
歯ブラシ、歯磨き粉、お菓子やお酒やタバコなどのものが挙げられます。
オムツ代に関しては介護給付に含まれているので、日常生活費として自己負担額に含まれません。
その他
その他には基本の内訳に含まれないものがかかってくるものを指します。
医師が常勤していない施設では「医療費」がかかってきたり、「介護保険対象外のサービス費」となる理美容、買い物代行の費用、そして指定された人員配置よりも多くの人数で介護を行った際に徴収義務がある「上乗せ介護費」など、様々なものがあります。
老人ホームや介護施設の月額費の内訳は施設によっても全然違います。
気になったら内訳費用までしっかり尋ねてみて、費用面で困らない老人ホームや介護施設を探していきましょう。