要介護状態になり、老人ホームに入居することになった人でも毎日の食事を楽しみにしている人はたくさんいます。
老人ホームの食事というと、質素なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、最近の老人ホームではこだわりの食材を使用した献立や季節ごとに変化のある献立を提供している場所も増えているのです。
今回は、そんな老人ホームの食事について見ていきましょう。
工夫をこらした食事を提供
老人ホームに入居してからも、私たちが普段食べているようなラーメンやスパゲッティ、から揚げ、カレーなどを楽しむことができます。
老人ホームによっては、その日の気分で主食を選ぶことができる場所もあります。
例えば、朝食はパンかご飯か選ぶことができ、夕食はメインの食事以外にパスタやカレーを選ぶことができる施設もあるのです。
老人ホームでの食費は、基本的に月額料金に含まれているため、こだわりの食材を使用した献立の場合であっても追加料金は基本的にはありません。
しかし、レクリエーションなどで外食をする場合などは、別途料金を支払う必要があります。
食事形態を選ぶことができる
老人ホームに入居している利用者の中には、噛んで飲み込むという動作が難しい人もいます。
そのような利用者向けに、ミキサーで液体に近くした「ミキサー食」、刻んで食べやすくした「刻み食」、ミキサー食を片栗粉などでとろみをつけた「とろみ食・ゼリー食」、舌で簡単につぶすことができるほど柔らかくした「ソフト食」を提供する老人ホームは数多くあります。
食事形態には様々なものがありますが、ソフト食は料理を目で楽しむことができ、誤嚥してしまうリスクも軽減できるという理由から人気になっています。
ソフト食以外の食事形では、食材が混ざっており何を食べているのか分からなくなってしまいますが、ソフト食ではそれを改善しているため、利用者の食事摂取量が増えるなどのメリットもあります。
食事が老人ホームの決め手になる可能性も
老人ホームを選ぶ時に、食事が決め手になるというケースもあります。
スタッフが食事の時に適切なサポートを行っているか、献立のバリエーションは豊富か、おやつは毎日あるのか、食べやすさや美味しさに配慮されているかなどを入居前の見学などで確認しておくと、毎日の生活の中で楽しみを見出すことができるか知ることができるでしょう。
老人ホームによって食事へのこだわりがあるか、そうでないか。それぞれに違いがあります。
見学する際は老人ホームの設備などだけではなく、食事もチェックしてみると良いでしょう。