しずなび介護なび井上です。
一昨日の木曜日、新幹線に乗って朝から夕方まで東京にてセミナーを受けてきました。
当日はなんと2つのセミナーがあり掛け持ちで、東京~虎ノ門~表参道~渋谷と回りました。
しかし外国人が本当に増えたなと言うのが実感と、何で平日の昼間にもかかわらず銀座線は大混みなんでしょうね・・・更にちょっと見ない間に渋谷駅が大変貌を遂げていました。
午前中は全国から選抜された介護付きホームの事例発表会でした。
それぞれの施設が個別のテーマを設定し、研究の方法、成果と結果、考察等を発表します。
例えば、”食べたいものを好きなだけ 食を通して豊かな人生を!” 「クラーチ・ファミリア宮前」
こちらでは、食事の味が薄い、好きなものを食べさせて欲しい、食べたいけれど制限しなければという声があり
一方では高齢者の至適BMIって成人とは違う、高齢者は肥満より痩せている方がリスク高い、高齢者の低栄養問題、フレイル予防等のデータや考察があり
そこから週1回のローソン出張販売、週1回の課金選択食、月2回のパン移動販売、沖縄物産展、イベントのケーキキャラバン、いちご狩りなどの外出レクを取り組みました。
体重・BMI・筋肉量を定期的に計測し、食事に対する考え方の変化や満足度の向上、食べる事を通じてのコミュニケーションの形成等の成果が出ているようです。
次に個人的にも興味あったのが、”園芸療法を用いた老人性鬱の高齢者に対する心理的アプローチ”でした。 「ニチイホーム西武柳沢」
私もよく知っている施設なのですが、半年間に渡り週3回30分程度継続して、ご本人様と居室内でのバジルの栽培と中庭のハーブの鑑賞を行ったようです。
科学的(数値化)に園芸療法の効果を確認できた事と、肯定的感情の表出、意欲の向上、信頼感の醸成、不眠の解消、自発的な回想等の心理的変化は顕著だったようです。
それ以外にも多くの事例がありましたが、静岡の施設も是非積極的に取り組んで欲しい、一押しの施設が増えて欲しいと実感しました。
昼は時間が無かったこともありますが、先日TVで見たのと最近食べていないなと、渋谷にて立ち食いの「富士そば」を食しました。
あいかわらずスピード早く安定した味でした・・・
次のテーマは「チャレンジする介護マーケット」と「今から備える21年介護報酬改定(次期介護保険制度改定の行方と介護施設の生き残り戦略)」でした。
とにかく膨らみ続ける社会保障費(医療や介護、年金等)をどう抑えるかが日本国の緊急課題ですので、当然21年度介護保険制度の大幅な見直しがあると思っていましたので興味深いテーマでした。
病院の再編、高齢化の進展と介護サービス量、高齢者向け住まいの課題と実例、在宅医療展望、これからの介護マーケット
病院ベッド数削減が目標通りに進んでいないことや特定施設の重度化、種別高齢者向け施設数や利用者数、サ高住における過剰在宅サービス利用、地域包括ケアの今後や介護保険外サービスなど等盛りだくさんの内容でした。
更に介護保険報酬改定ではある種予測はしていましたが、被保険者負担割合が増える事や介護保険サービスは要介護3以上に限るなど、本当に厳しい内容になりそうですね。
そういうことも含め介護事業者は2025年に向けて大きなパラダイムシフトしないと生き残れないような内容です。
介護保険外サービスか中重度化サービスに特化、自立支援・アウトカムの推進、ICTやAI,ロボット活用での生産性の向上etc
たくさんの事を学びましたが一つひとつ整理し復習し、機会あればいろいろな人にも情報提供できればと思います。