最近、私が良く耳にするなと思うのが「高齢者の行方不明」についてです。
市の放送などでもよく耳にすることがありますが、「3年間捜索願を出しているにもかかわらず何の情報もない」
「急にお父様と連絡が取れなくなり、近隣の人に協力していただき、10キロ以上離れたところで発見した」など、
こういったエピソードを耳にすることがが非常に多いと感じております。
実は、遠方に住んでいた私の祖母も数年前に急に連絡が取れなくなり、捜索願を出したところ近くの病院で見つかったのです。
どこかに向かう途中に、何らかの原因で転倒し、頭を打って倒れているところを保護されていたようです。
認知症を持っている方の事例を耳にすることが多いですが、そうでない方も気を付けてもらいたいと思います。
特に、独居の高齢者のいる世帯は連絡を密にとり、異変にはすぐに気づけるという関係を築いておくことをお勧めします。
ある記事によれば、警察に届けられた行方不明者数が全国で延べ87962人。そのうちの60歳以上の行方不明者の総数が26814人と、約30%を占めているそうです。
その原因の70%近くが認知症によるもの。認知症高齢者に対する周囲の関わり方を考えさせる数字ですね。
ここで耳にしたのが、在宅の認知症高齢者にQRコードが記載されたシールを配布するという取り組みです。
その方のお住まいや、関係者の連絡先などの情報がすぐにわかるようにするという目的で、すでに沼津市内では在宅の認知症高齢者に向けた運用がされているようです。
しずなび介護なび
相談員 中野