高齢者が入居する施設として老人ホームがありますが、一口に老人ホームと言っても様々な種類の施設が存在します。
今回はそれぞれの施設の種類を比較して、どのような違いがあるのか解説していきます。
老人ホームの種類と特徴
まずは様々な種類と大まかな特徴をご紹介します。
特別養護老人ホーム
主に要介護3~5程度の方が入居される施設です。
身体介護を含め、生活支援やリハビリなど、様々な介護サービスを受けることができます。
また、公共型の施設になるため料金は民間に比べて安く人気が高い施設です。
介護付き有料老人ホーム
要介護1~5と幅広い方が入居できる介護施設です。
介護付き有料老人ホームだけでも様々な種類があり、例えば要介護者だけが入居できるタイプの施設と、
要支援者なども対象に入居することができるタイプもあります。
サービス付き高齢者住宅
「サ高住」とも呼ばれる施設で、資格を持つスタッフが常駐するマンション・アパートなどの家に60歳以上から住むことができます。
一人暮らしや夫婦2人での暮らしに不安を持っている方や、軽介護が必要となる方におすすめの施設です。
軽費老人ホーム
軽費老人ホームは、自立した生活が不安であり、なおかつ身寄りがないという方に向けた施設です。
食事が提供されるタイプとされないタイプ、そしてケアハウスに分類されます。
また、ケアハウスにも一般型や介護型などがあり、必要なケアに応じて入居することができます。
介護老人保健施設
「老健」とも呼ばれるこの施設は、介護施設という位置づけよりも病院に近い施設になります。
病院から退院したものの在宅が難しい場合に入居できるところです。
基本的に3~6ヶ月程度までしか入居できませんが、場合によってはそれよりも長く入居することもできます。
公共と民間の違い
上記で紹介した施設のうち、公共施設は特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、軽費老人ホームとなり、民間施設は介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅となります。
公共施設と民間施設には、料金とサービスの違いがあります。
公共施設の場合、料金は民間施設に比べるとかなり安く提供されている場合が多いです。
しかし、民間施設は料金が高い分行なってくれるサービスの幅が広かったり、質の高いサービスが受けられる可能性が高いです。
そのため、公共施設と民間施設というだけでも大きな違いが見られるでしょう。
老人ホームには様々な種類があり、公共施設か民間施設かというだけでも大きな違いがあります。
自身や家族が老人ホームを活用したいという場合は、どの施設が最も適しているのかしっかりと検討していきましょう。