介護施設に入居を考えている方で、入居の際の費用が心配な方は多いでしょう。
入居時の費用は介護施設によって異なるため、費用が高額な場合と低額な場合があります。
なぜ費用の高低差が発生するのか、考えたことはありますか?
そこで今回は、高額な介護施設は低額な介護施設に比べて何が違うのか、その疑問に迫っていきましょう。
介護の対応が充実している
費用が高い介護施設は、介護時の対処・対応内容が充実している点が挙げられます。
介護施設側が決めた通常のサービスに加え、イベントやレクリエーション、人員増加で料金が加算されます。
加算の対象となる項目は法律で決められていますが、設備やサービス内容は介護施設によって異なり施設側で予算を決めるので費用が高くなりがちです。
また、介護施設の人員は入居者3名に職員1名と介護保険法で定められていますが、場合によって人員を増加することがあります。
この人員増加の影響の負担を入居者に求めるため、入居時と月額の費用が高額になります。
入居中に出る食事を外部に委託している
食費は月額の費用の中で、最も費用がかかると言われています。
厨房を備えている介護施設は、食材費用に加え厨房を清潔な状態で維持する費用もかかりますが、食事を外部に委託している介護施設は委託している分の提供料が加算されるのでさらに費用がかかります。
なるべく費用をかけずに介護施設に入居したいと考えているのであれば、食事を外部に委託しているか確認してみましょう。
また、食費に関しては公的施設か民間施設によって差も出てきます。
公的施設は法令で料金の設定が決められているのに対し、民間施設は料金設定がないので食材費や委託分などを考慮して設定されます。
それに加えて食事の際の介助料金が加算されている場合もあるため、費用が高額になるのです。
民間業者が経営している
民間業者が運営している介護施設は、入居の際の一時金を用意しなければなりません。
一時金がある理由は、民間業者が運営しているため介護保険料が入らないからです。
公的施設は介護保険料で賄われているため一時金やおむつなどの諸経費が必要ありませんが、民間施設は介護保険料が入らないため利用者から一時金として費用を負担してもらわなければいけないのです。
おむつや歯ブラシなどの生活必需品といった諸経費も、全て利用者が負担するため費用が高くなってしまうのです。
低額な介護施設でもサービスは充実していますが、費用の高低差が激しい一番の理由は税金で賄われているかどうかでしょう。
民間施設は税金が使われていないため、費用が高い傾向にあります。
費用が高くても医療機関との提携がしっかりしている場合があり、設備も整っているので住みやすさは民間施設の高いと言えます。
費用だけで検討し安易に介護施設を決めるよりも、居心地の良さや住みやすさを考慮して選ぶと良いかもしれません。