老人ホームへの入居を考えている方の中で、入居者の男女比について気になるという方も多いでしょう。
実際に、ほとんどの老人ホームでは女性の入居者の比率が多く、女性が多いことから男性が気後れしてしまい入居しにくいという意見も聞きます。
ここでは、そんな悩みを持つ方が老人ホームに入居する際に知っておくべき知識をご紹介しましょう。

ほとんどの老人ホームでは女性入居者の割合が高い

老人ホームによって異なる場合もありますが、ほぼ全ての老人ホームで男性入居者よりも女性入居者の割合が高いというのが実情です。
個室で暮らしている方は、食事やレクリエーションの際に他の入居者と会う機会があるでしょう。
その際には男女関係なく気の合う入居者が集まって会話や食事を楽しんでいます。
食事以外の日中の時間は、各自それぞれリビングや庭などの共有スペース、居室などで好きなことをしながら伸び伸びと過ごしています。
つまり、老人ホームでは1日中他の入居者と一緒にいることはないため、女性入居者が多いからと言って尻込みをする必要がなく、居心地が悪くなるということもないのです。

多くの老人ホームの男女比は「2：8」や「3：7」である

厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査の概況」によると、一般的な老人ホームの男女比は「2：8」から「3：7」で、女性の入居者が多いです。
男女比が生まれる理由は、「男女で違う平均寿命の長さ」「夫を亡くした妻が入居」「老人ホームのような施設に囲われたくない」という男性の心情や、「他の入居者と生活するのが窮屈」と考えているのではないかと予想されます。
一方で、男性入居者の立場を考えて住みやすくするように取り組んでいるところもあり、男性の入居者の比率が高いという老人ホームも存在します。
そういった老人ホームでは、庭やホームの農園で農作業を行えたり、男性が好むスポーツ系のレクリエーションがたくさん用意されていたり、囲碁や将棋などが多く行われていたりします。

老人ホームに移り住むことを検討しているのであれば、事前に老人ホームの様子を見学してホーム内の様子を見て聞いて感じておきましょう。
また、困ったことがあった時に気軽に相談できるスタッフがいるなど、スタッフの体制や住むにあたってどれだけ自分の希望を聞いてもらえるかもポイントです。
老人ホームには男女比などに関係なく、これまで長い年月を生きてきた人々が大勢住んでいるため、施設ごとにそれぞれの雰囲気があるでしょう。
実際に見学して良い雰囲気だと感じ取れた老人ホームを選ぶという方法も有効です。