老人ホームへの入居を考えてから、実際に老人ホームへ入居するまでにはどのくらいの期間が必要なのでしょうか。
退院後の生活が心配な場合など急いで老人ホームに入居したい場合もあるでしょう。
あるいは特別養護老人ホームへの入居待機中に、つなぎ入居できる老人ホームを急いで検討する人もいます。
では、即日入居も可能としている老人ホームに入居できるまでにはどのくらいの期間が必要なのかご紹介します。
入居に必要な提出書類の準備期間
老人ホームの入居の際には健康診断書などの提出が必要です。
健康診断書は即日発行は難しく、精密検査が必要な場合などはさらに診断書の発行が遅れる場合があります。
緊急性がある入居者については、健康診断書などの必要書類を後日提出可能とする老人ホームもありますが、例外的な対応となり、受け入れる老人ホーム側の体制によっては難しいことも多いのが実情です。
即日入居が可能な老人ホームでも、即日入居のためには必要な提出書類が揃っていることが前提となります。
希望の施設に空室がない
入居したい老人ホームに空室がない場合も入居までの期間は長くなります。
しかし空室がない場合でも、ショートステイや体験入居が可能な場合もあります。
老人ホームのショートステイは、施設によっては1ヶ月程度の長期間ステイできるプランや2週間程度の滞在プランなどが用意されています。
体験入居の場合は、約1週間程度の滞在が可能です。
ショートステイや体験入居のプランを利用しながら、空室が出るのを待つこともできますので、希望の老人ホームに空室がない場合はステイや体験をしながら待機するという選択肢もあります。
入居資金の準備期間
老人ホームへの入居の際には、初期費用として入居一時金が必要となることがあります。
入居一時金は老人ホームを終身利用するために必要な費用で、5年から10年の償却期間が設定されています。
期間満了前に老人ホームを退去すると、未償却の残額を返却する老人ホームも多いようです。
入居一時金以外にも、月額の利用料や医療サービスや生活用品などの実費も必要となり、老人ホームに入居するためにはある程度の資金準備が必要となります。
老人ホームによっては、入居一時金を0円としその分を月額利用料に上乗せするプランなども用意されています。
入居するまでの期間を短くしたいが入居一時金の準備が難しい場合などは、一時金0円プランなどを上手に利用すると良いでしょう。
老人ホームは老後の生活を過ごす大切な場所です。
じっくりと時間をかけて選びたいものですが、退院後の生活不安や特別養護老人ホーム入居までの待機期間などに、即日入居が可能な老人ホームへの入居を検討することもあるでしょう。
入居者側の準備にも必要な期間を考慮して、老人ホーム入居までの期間を見積もりましょう。