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老人ホームでのタバコとお酒の制限とは?契約前に知っておきたいこと

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老人ホームの入所を検討している方、そのご家族にとって老人ホーム入居後に喫煙や飲酒ができるかは気になるポイントです。

老人ホームへ入ったあとすべての嗜好品を取り上げられると、高齢者自身も強いストレスを感じる可能性があります。また高齢者が老人ホームへの入所を渋るなど、スムーズな施設への入所ができなくなるかもしれません。

実は老人ホームでのタバコや飲酒は、一部の施設では条件付きで許可されています。

この記事では、老人ホームで喫煙や飲酒が規制される背景と許可されている場合のルール、喫煙・飲酒が可能な老人ホームを選ぶ際のポイントを解説しています。

老人ホームでのタバコの喫煙について

老人ホームでのタバコの喫煙について

多くの老人ホームでは喫煙場所が指定してあり、施設内で自由に喫煙できません。なぜ喫煙が規制されているのか、老人ホーム内での喫煙についての注意点を解説します。

喫煙が規制される背景

老人ホームで喫煙が規制されている背景を解説します。

健康保護

喫煙は肺がんや心臓病、心筋梗塞などの健康被害を引き起こすリスクがあります。高齢者の健康を守るためにも、健康リスクがある喫煙は制限されます。
老人ホームには病院が併設されていたり、医師が万が一の事態に備えて常駐していることが多いですが、人員は限られています。高齢者が突発的な不調を起こす一因である喫煙を制限することで、夜間などの突発的な対応リスクを下げ、老人ホーム運営を安定させる意味でも喫煙が制限されている老人ホームが多いです。

受動喫煙

受動喫煙により、タバコを吸っていない人でも頭痛や血圧の上昇を引き起こし、心筋梗塞のリスクが上がります。
受動喫煙の防止のため、2020年4月より「健康増進法」が改正されました。屋内で受動喫煙にさらされないよう、多くの人が利用する施設において屋内では原則禁煙にすることが求められています。

(【参考】健康増進法 | e-Gov法令検索

また老人ホームには具合が悪い人や持病がある人もおり、タバコの臭いだけで気分が悪くなる人もいるため、そういう方を保護する意味でも喫煙は規制されています。

老人ホームは多くの利用者、職員、訪問者がいる場所であるため、受動喫煙や周囲への迷惑を防止するために原則屋内での喫煙はできません。

火災防止

万が一老人ホームで火災が起きた場合、避難が難しい手足の不自由な高齢者や認知症の方が逃げ遅れ、甚大な被害が出る可能性があります。多くの高齢者をケアしなければならない老人ホームでは、火災を予防することが大切です。そのため喫煙を規制して火災リスクを下げるようにしています。

喫煙が許可される場合の注意点

老人ホームの中には喫煙を条件付きで許可している場合があります。しかし、どこでも自由にタバコが吸えるわけではないため、老人ホームごとに喫煙のルールがあります。一例の注意点をご紹介します。

喫煙場所以外で喫煙してはいけない

健康増進法により、多くの人が集まる老人ホームの共用部や多病床は禁煙です。原則屋内喫煙は禁止されていますが、屋外に喫煙所を設置できます。
喫煙できる老人ホームであっても、喫煙して良い場所と禁止場所は明確に分かれているため、指定場所で喫煙してはいけません。万が一ルールを守れないと、退所せざるを得ない状況になるため、必ず規則を守って喫煙しましょう。

喫煙時間や喫煙本数に制限がある

老人ホームではいつでも自由に喫煙できるわけではなく、喫煙時間や本数に制限が設けられていることが多いです。受動喫煙や火災の防止、健康被害リスクを下げるためにスタッフが付き添い、監視のもとで喫煙する必要があります。
スタッフが喫煙を見守ることで受動喫煙を防止し、また火の不始末を防止するためです。そして喫煙本数の制限により、入所している喫煙者の健康を守る意図もあります。

老人ホームでのお酒の飲酒について

老人ホームでのお酒の飲酒について

老人ホームの飲酒可否は施設ごとに異なるルールが設けられており、飲酒できる場所もあります。例えば、健康型有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅、ケアハウスなど自立した人向けの老人ホームの場合は自由裁量が認められているため、アルコールの持ち込みが許可される施設も多いです。

反面要介護者向けの老人ホームは、嗜好品を制限しておりアルコール類は禁止される傾向にあります。飲酒可能な施設もなかにはありますが、自由にアルコールを摂取できるわけではなく、条件やルールが設けられています。

飲酒が規制される背景

老人ホームで飲酒が規制されている背景を解説します。飲酒によって健康被害やほかの入所者へ迷惑がかからないように配慮した結果、多くの老人ホームではお酒を自由に飲めないようにルールを設けています。

健康リスクの管理

高齢者の健康リスクを管理するため、飲酒を規制している老人ホームが多いです。年齢を重ねるとアルコールへの耐性が低下したり、分解能力が落ちてしまいます。
酒に酔って転倒して骨折したり、血圧の上昇による心臓負担の増加などの影響を受けやすいです。またアルコールは認知症リスクを高めるといわれているため、認知症防止の意味でも施設側が飲酒に制限を設けています。

薬との相互作用

高齢者は持病の治療でさまざまな薬を服用しているケースが多く、成分がアルコールとの飲み合わせが悪い可能性があります。例えば糖尿病治療薬とアルコールを同時に摂取すると、薬の作用とアルコールの血糖降下作用が組み合わさり、低血糖状態となるリスクがあります。
そのほか、薬とアルコールの同時摂取によって薬の効果増強や減少、薬の副作用増幅などのリスクがあるため、飲酒を規制している老人ホームが多いです。

行動問題

アルコールの摂取で起こる問題行動を防ぐためにも、老人ホームでの飲酒は規制されています。酔っ払って大声を出したり、感情が昂ってほかの入所者や職員に絡むようなトラブルが起こるリスクがあるためです。
普段おとなしい高齢者でもお酒に酔って問題を起こすリスクがあるため、飲酒時間や量に制限を設けたり、そもそも禁止している老人ホームが多いです。

飲酒が許可される場合の注意点

老人ホームのなかには飲酒可能な施設もありますが、一定のルールを守らなければなりません。
1日一定量まで決まった場所で飲んで良い施設もあれば、イベント時のみ飲酒可能な施設もあります。

また飲酒可能な施設でもアルコールの居室への持ち込みは許可されず、スタッフが管理しているケースがほとんどです。

飲酒の場所を守る

飲酒を許可している老人ホームであっても、飲酒場所の制限を設けている場合がほとんどです。自身の居室に限る場合と、職員の目が行き届く共用部のみで飲酒が可能など施設によってルールは異なります。

自立した高齢者でも健康上の理由で飲酒にドクターストップがかかっている場合は、共用部でほかの人が飲酒しているのを見ると、ストレスを感じる場合があります。飲みたくても飲めない方へ配慮している施設では、居室で飲酒するようルールを設けている場合が多いです。

反対に居室での飲酒を許可すると酒量が多すぎたり、薬と一緒に服用するリスクがあるため、職員の目が届く共用部でしか飲酒できない施設もあります。

飲酒の量と時間を守る

高齢者はアルコールの影響を受けやすく、過度の飲酒は体に毒です。そのため老人ホームでは入所者の健康を守るために、飲酒の量や時間に制限を設けています。
老人ホームでは毎日血圧や体温、脈拍などのバイタルチェックを実施し、健康管理を実施しています。飲酒によって健康被害を出さないためにも、1日500mlのビールを1本までなどルールがあるケースがほとんどです。

またアルコールによって脈拍や血圧、体温などが上昇すると、健康面に問題があるのかアルコールによる影響なのか判別できません。身体に異常がないかチェックして管理する意味でも、バイタルチェックに影響が出る時間帯の飲酒は許可されず、飲酒可能な時間は決まっています。

喫煙・飲酒できる老人ホームを選ぶポイント

喫煙・飲酒できる老人ホームを選ぶポイント

要介護の高齢者向け老人ホームでは嗜好品は原則禁止の施設が多いですが、自立した高齢者向けの老人ホームでは、喫煙や飲酒が許可される施設もあります。

施設を探す際に「喫煙・飲酒OK」と書いてある施設をいくつかピックアップし、施設それぞれの喫煙や飲酒の条件を確認しましょう。
仮に喫煙や飲酒が許可された施設なら、施設職員が酒量や喫煙本数を制限してくれるため、家族としても安心なはずです。

施設ごとに喫煙や飲酒のルールは異なるため、施設の見学や体験入居で喫煙場所や飲酒可能場所などを確認し、高齢者が入所後も嗜好品を適切な範囲で楽しめるか確認しましょう。

まとめ

老人ホームは共同生活になります。喫煙・飲酒によって他の入所者への配慮して、お互いに住みやすい環境を作っていくことが大切です。施設ごとのルールを守って生活しましょう。

老人のホームを探す場合は、喫煙・飲酒が可能な施設を探し、施設見学や契約前にルールを確認するようにしましょう。入所後のライフサイクルを考えておくことで、老人ホームでの生活の快適さに違いが出てきます。

静岡で喫煙可能な老人ホーム飲酒可能な老人ホームをお探しならお気軽にご相談ください。

しずなび介護なび 相談員
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