高齢化が進み、老人ホームに入居したくても入居できない待機者についても課題になっています。
その一方で、介護者であるスタッフも人材不足が懸念されているのをご存知でしょうか?
介護業界では、他の業界と比較しても1年以上3年未満の離職率が高く、問題視されています。
特に老人ホームの現場にいる介護事業者にとっては、
スタッフの採用について頭を抱えているところも少なくありません。
今後、老人ホームでスタッフを採用する場合、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
早期離職がないか注目
老人ホームにおいて新たにスタッフを採用しようと考えている場合、
まずは介護職員の離職率について考える必要があります。
老人ホームは全国に数多くありますが、その介護スタッフの早期離職率は決して低くないのです。
スタッフを採用する以上、定着してくれるような人材をしっかりと見極めなければなりません。
特に老人ホームをはじめとする介護業界のスタッフは、ほとんどの方は転職経験があるとされています。
そのためスタッフを採用する際には、そういった転職履歴や早期離職の有無をしっかり確認することも重要です。
定着促進のためにできること
老人ホームのスタッフ採用に向けて大切なことは人材を見極めること以外に、
施設の労働時間・職場内の人間関係・賃金・スタッフの配置と処遇・仕事内容の希望確認など、
あらゆる側面を再確認し、必要があれば改善していくことです。
離職を考えるスタッフは、決して理由がなく辞めているわけではありません。
離職が多いと感じている場合、労働条件やスタッフ同士の人間関係など、
不安・不満要素をしっかりと把握する必要があるのです。
労働人口減少によって、今後はこれまで以上に老人ホームなどにおける介護スタッフの確保は困難になることが予測されています。
人手不足や低賃金、休暇などの面を再確認し、しっかりとした体制を構築することが、
定職率向上につながっていくポイントになるでしょう。
老人ホームのスタッフの採用について困っている介護事業者は少なくありません。
また、離職率の高さをしっかりと改善できていない施設があるのも事実です。
国や介護事業者などが連携して、より有効な方策を考えていく必要もあるでしょう。
今後老人ホームにおいてスタッフを採用する際には、
その前に介護事業者として何ができるかを考え、改善できる部分はしっかりと見直していくようにしましょう。