介護施設は、介護付き有料老人ホームや特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などの形態に違いがあり、それぞれの施設に入居条件をクリアしていれば入居が可能です。
しかし、入居ができたとしても、介護施設を出されてしまうことがあります。
今回は、どのような状況になると介護施設を出されてしまうのか、特に多い2つの理由をピックアップしてご紹介しましょう。
他の入居者と何らかのトラブルになってしまった時
介護施設での暮らしは、他の入居者との共同生活になります。
そのため、入居後に人間関係のトラブルが発生しないか不安に感じる人がいることも事実です。
実際に、人間関係のトラブルが起こってしまったという事例もあります。
サービス付き高齢者向け住宅などのように基本的な生活スペースが個室になっていればトラブルに発展するリスクは低いかもしれませんが、4人部屋などがメインとなっている特別養護老人ホームなどの介護施設の場合はトラブルが発生する確率は高いと言えます。
万が一、他の入居者とトラブルになってしまった場合は、原因を作った利用者の退去を求められるケースがあることを覚えておきましょう。
身体状況が変化してしまった時
介護施設を出されてしまう理由の中には、身体状況の変化も含まれます。
例えば、転倒して骨折をしてしまったことが原因で寝たきりになってしまった、認知症が悪化して他の入居者に悪影響を与えるような問題行動を起こすようになってしまったといった場合は、退去を求められる可能性が高いです。
それだけではなく、24時間痰の吸引が必要になった場合も、対応できない介護施設の場合は退去する必要があります。
このような理由で退去を余儀なくされてしまった場合は、寝たきりでも問題ない特別養護老人ホームに転居する、認知症介護に定評があるグループホームに転居する、24時間看護師が常駐している療養型医療施設に入院するなどの方法を検討してみてください。
身体状況の変化によって退去しなければいけないかどうかについては、入居前の契約書や説明書にも記載されているため、契約前にしっかりと確認しておきましょう。
介護施設は施設の形態や方針によりますが、状況が変わると入居が難しくなってしまうケースが多いです。
入居契約書の退去要件の中で今回紹介した内容が含まれていれば強制力もあります。
もしも、介護施設側から退去を求められたら早めに転居先を探すようにしましょう。
納得できない場合には、苦情申し立てなどもできるため、介護施設側の言い分が正しいのか判断することをおすすめします。