自宅で介護をしていても、加齢やちょっとしたことで症状が悪化しやすい高齢者は介護施設への入居タイミングを見計らうのが難しい場合があります。
また、今は元気に暮らしていても将来介護が必要になった時、介護施設への入居はどのタイミングで行うのがベストなのか、自分で探す場合に知っておきたいポイントなどを見ていきましょう。
介護施設への入居はいつから検討を始めたらいいのか
介護施設は老後を過ごす拠点になるので介護体制や設備、費用面など入居前にしっかりとチェックする必要があります。
施設の見学や説明案内、金銭的な重要事項など体力も判断力も欠かせませんし、比較検討するために何箇所も介護施設を巡ることになるので行動を起こすなら早いうちに越したことはありません。
元気なうちに介護施設を探しておく理由
まだ早いだろうと思っていても、思いがけないケガや病気で体調を崩し、そのまま一気に老化が進む可能性もあります。
また、親を介護施設に入居させようと検討している場合でも、まずは本人が元気なうちに話し合い、将来設計を立てるところから始めていくと比較的スムーズです。
唐突に介護施設への入居を勧めたりすると信頼関係を失う可能性もあり、話し合いが難航する危険性があります。
きちんと時間を取って話し合い、納得のうえでなるべく本人主導で入居先を探すことが望ましいです。
あくまで介護施設に入居する本人の意思を尊重し、意見の押し付けにならないよう注意が必要です。
介護施設を探す前に準備しておくこと
介護施設の検討は早めの行動が大切ですが、まずはどの程度の資産を施設入居へ充てられるかを算出しておきます。
親が介護施設に入居する場合も、どの程度の資産があるのか、きちんと確認しておく必要があるでしょう。
親の資産だけで賄いきれない場合は援助できるかどうかを検討しなくてはなりません。
現在の預貯金や今後見込める収入を確認し予算を見積もっておくと施設探しが効率よく進められます。
また、介護施設に入居すれば終わりではなく、入居後に新しい生活が始まることを忘れてはいけません。
現在、趣味や習い事をしている場合は入居後も続けられるのか、施設に新たに始められるようなサークル活動や設備があるのかなどもよく確認することをおすすめします。
今回は、介護施設への入居はどのタイミングで行うのがベストなのか、自分で探す場合に知っておきたいポイントなどを見ていきました。
介護施設は入居して終わりではなく、老後の人生を送る場になります。
しっかり比較検討し、納得のいく施設に入居できるよう早めの行動が大切です。