こんにちは。
しずなび介護なび相談員の中野です。
先日、静岡県東部エリアのお客様から、「愛犬とともに入居できる施設はないか?」との問い合わせを頂きました。
最近、このような「ペット可能な介護施設はないか?」というご相談を頂くことが多いので、記事にさせていただきます。
基本的には、施設内でのペットの飼育は難しいのが現状です。
その主な理由としては、ペットを飼うとなると、散歩・餌・排泄など、どうしても手がかかってしまいます。
介護が必要な方に生活していただく場ですので、動物に手が割かれてしまうこと以上に、ご入居者様に満足したサービスを提供することが必要となります。
お元気なうちは入居者自身が面倒みていても、その後介護状態になると職員が見なければならなくなるので、そういったときにペットの世話まで手が回らなくなってしまうのです。
様々な方がご入居されておりますので、「吠えられるのが怖い」「噛まれた経験がトラウマになっている」など、基本的に動物が苦手という方もいらっしゃるかもしれません。
また、噛んだり引っかいたり、ご入居者様に万一の方があるのが一番懸念されるものです。その他、アレルギーや感染症などにも非常に気を付けなければならなくなります。
これらの理由で、介護施設でペットを飼うことは、現実的に非常に難しいのです。
しかし、「アニマルセラピー」という言葉があるように、動物に癒されるということも非常に多いと思います。
事実、「動物介在療法」という言葉があり、認知症ケアや緩和ケア、リハビリテーションなど多分野で活躍しており、次の効果があると言われております。
・情緒的な安定が見込まれる
動物との触れ合いにより安らぎや温もりを感じ、ストレスが解消されたりすることがあります。
動物は、愛情表現豊かですので、接することで、「必要とされている」という充足感が得られるそうです。
・心身の健康を維持につながる
歩行が困難な方も、動物と遊んだり世話をしたりすることでお身体の状態の維持・向上が見込めるでしょう。
動物との楽しい関わりから意欲や活動力が高まれば、認知症の進行を遅らせることができるのではといわれています。
・人間関係を良好にする
かわいい動物に触れると自然に笑顔が生まれ、表情が豊かになりますので、日常生活に活気が生まれます。
無口だった方の発語が増えたり、動物の話題で会話が弾んだりすることが多く、コミュニケーションの円滑化が起こることがあるそうです。
上記のように、動物と触れ合うことには非常に多くのメリットがあるようで、介護施設でも、訪問のアニマルセラピーを導入しているところは増えてきております。
事実、「寝たきりの方が身体を起こして犬を撫でていた」「車いすの方が、猫に近づこうと自分の足で歩いた」など、特にADLの改善という形でアニマルセラピーの効果を耳にすることが良くございます。
一緒にはご入居できなくても、動物と触れ合うことのできる、セラピードッグの訪問がある施設を探すこともできます。
家族の一員であるペットとできる限り長く過ごしたい、そんなご希望がある方は是非弊社までご相談ください。
弊社では、動物と一緒に過ごすことのできる施設探しのご相談もお受けいたします。
ご連絡先
しずなび株式会社 しずなび介護なび事業部
TEL:053-450-1255
しずなび介護なび 東部営業所 相談員 中野 大樹
TEL:090-9915-6287