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「将来、周りに迷惑をかけないためにも老人ホームに入りたい」と考える方も多くいらっしゃるでしょう。
しかし、不景気でなかなか所得が上がらず、老後に老人ホームに入るための十分な貯金ができているか不安になることはありませんか。
貯蓄が心許ない人でも、老後の生活のために貰えるのが国民年金です。
本記事では、国民年金でも老人ホームに入居ができるのかを解説します。
退職後に貰える年金支給額は、会社に勤めて厚生年金保険に加入しているか、自営業や農業・漁業従事者などで国民年金のみ加入かによって、支給額が変わります。
国民年金のみの平均支給額は、令和元年時点で月額5万6000円です。
支給額には地域差があり、たとえば厚生労働省の『令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、静岡県なら令和3年の平均支給額は5万8168円になります。ご自身の住んでいる地域の支給額を確認し、老後のプランを立てる参考にしていきましょう。
国民年金で入居できる老人ホームの数は少ないですが、主に行政などが運営する公的施設です。
以下、国民年金で入居できる4種類の老人ホームについて解説します。
特別養護老人ホームは、初期費用がかからず比較的安価で入居できます。
月額費用は、平均的に5〜20万円ほどかかるのが一般的で、内訳は以下の通りです。
入浴・食事などの日常生活上の支援や、機能訓練・療養上のお世話などを行うサービスが受けられます。
65歳以上で、要介護度3以上の常に介護を必要とする方が入居可能です。
介護老人保健施設は、自宅復帰を目指す方向けの老人ホームです。
初期費用は不要で、月額費用は8〜20万円ほどかかり、内訳は以下の通りとなります。
65歳以上で要介護認定を受けている方や、要介護度1以上で40〜64歳の特定疾病をもっていて、かつ要介護認定を受けた方が、3〜6か月の期間のみ入居可能です。
自宅復帰のためのリハビリテーションを中心に、必要な医療・介護などのサービスが提供されます。
ケアハウスは、身寄りがない方のために作られた介護施設です。
初期費用は施設によって異なり、おおよそ0〜40万円ほどかかります。
月額費用は9〜15万円ほどかかり、内訳は以下の通りです。
ケアハウスには、一般型(自立型)と介護型の2種類があり、それぞれ入居条件が変わります。
一般型(自立型)ケアハウスは、60歳以上(夫婦の場合はどちらかが60歳以上)の方が、自立に不安がある場合に入居可能です。
食事や洗濯等の生活支援や、緊急時における対応を受けられます。
ただし、介護サービスの利用は外部の事業者と契約しなければなりません。
介護型ケアハウスは、65歳以上で要介護度1以上の高齢者を対象に、生活支援サービスの他、特定施設入居者生活介護サービスが受けられます。
有料老人ホームは、有料で介護サービスや生活支援サービスが受けられる老人ホームです。主に介護付有料老人ホームや住宅型有料老人ホームがあります。
国民年金で入れる有料老人ホームは限られますが、こだわりがなければ入居条件次第で可能な施設もあります。
同居人の生活音が聞こえることやプライバシーの確保が難しいこともあり、料金は低めに設定されているため、比較的入居しやすいです。
都市部より郊外になることで、施設の住居費が安くなるため、同じサービス内容でも郊外の方が料金は低めに設定されています。
一般住宅と同じように築年数が古い場合などは料金が低く設定されています。
また、受けられるサービスや施設の設備なども、多くを求めなければ料金を抑えることも可能です。
条件の良い老人ホームは、入居待ちが多く、すぐには入居できない場合があります。
しかし、すぐに入居が必要な場合は、少し費用がかかる施設を検討することになるでしょう。
入居に足りない費用を賄う場合に役に立つ、サービスや制度を紹介します。
特定入所者介護サービス費とは、自治体が老人ホームの居住費や食費などの費用を負担してくれる制度です。
世帯収入や預貯金によって負担限度額が決められているため、住んでいる市区町村に申請して認定が下りれば、負担限度額を超えた分が支給されます。
社会福祉法人等による利用者負担軽減制度とは、世帯収入や預貯金に合わせて介護保険サービスの利用者負担を軽減する制度です。
住んでいる市区町村に申請することで、利用者によっては2.5〜5割程度、軽減される可能性があります。
軽減できる費用の対象は、介護保険サービス費の自己負担分と食事や居住費です。
生活保護は、憲法で定められている国民の最低限の暮らしを保証する制度です。
最寄りの福祉事務所で申請することで、生活保護の受給ができます。
経済面・健康面によって老人ホームへの入居を促され、初期費用である入居金0円の比較的安価な施設に入れるでしょう。
安価な老人ホームの順番待ちで入居できず、高価な有料老人ホームに入居する場合、まとまったお金が必要になるでしょう。
マイホームを活用し、まとまったお金を作るための方法を3つ紹介します。
今後、老人ホームのみで暮らす場合は、土地やマイホームを売却し現金化することで、入居費用などに充てることも検討してみましょう。
リバースモーゲージとは、マイホームを担保にして生活資金を借りられる貸付制度です。
マイホームを担保に融資を受けて入居費用などに充てられるでしょう。
借りたお金は、借りた本人が亡くなってしまった場合、担保にしていた不動産を処分することによって返済されます。
リースバックとは、自宅を売って現金化をしても自宅に住み続けられるサービスのことです。
自宅を売った相手から賃貸住宅として借りているという形で、住み続けられるようになっています。
賃貸のため、月々の家賃はかかりますが固定資産税の支払いが不要です。
現金化したお金を初期費用に充てたり、固定資産税が浮いた分を月額費用に充てることができるでしょう。
貯蓄が心許ない人にとって、国民年金は頼りにする一番のお金かもしれません。老人ホームに入居するには、国民年金から費用を賄うことも考える必要があります。老人ホームの種類とサービス内容も確認しながら、入居するためのプランを考えてみましょう。
しずなび介護なびでは、お一人お一人のご要望や状況に合わせて老人ホームをご紹介しています。相談も無料で受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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