出生数が減り、高齢者の人口が増える人口減少・少子高齢化社会への懸念が示されている日本ですが、静岡県沼津市も例外ではなく、年々出生数が減り、少子高齢化が進んでいます。
今回は沼津市の人口動態の現状と今後の課題を見ていきます。
地方都市として発展を遂げ、順調に増え続けていた沼津市の人口は1995年をピークに徐々に減り始め、2015年には1975年から維持していた人口20万人を割り込み、今では19.5万人にまで減少してしまいました。
現在は足踏み状態が続いていますが、2030年には17万人を割るのではと予測されています。
沼津市の人口減少は出生数の減少だけでなく、沼津市外への転出が続いているのも理由のひとつに挙げられます。
2011年に発生した東日本大震災において沿岸部の津波被害が甚大だったことから、沿岸部の多い沼津市からの転出超過が何年も続いているのです。
2013年には全国ワースト6位、2014年には全国ワースト7位と被災地でないにもかかわらず、年間千人を超える転出が続きました。
1995年のピーク時には15%ほどあった15歳未満の年少人口割合は現在11%程度にまで落ち込み、2030年には10%程度に留まると予測され、また、同じく15%ほどだった65歳以上の老年人口割合は30%にまで増加し、今後も増え続けると予測されています。
沼津市の人口の3割以上を占める高齢者のうち、75歳以上の後期高齢者は、要介護・要支援の認定を受ける割合が65~74歳までの前期高齢者に比べて7倍ほど増加するとされており、介護施設などの拡充や公共交通機関のさらなる充実が必要と考えられます。
人口減少、少子高齢化が叫ばれる沼津市ですが、世帯数だけで見ると2010年までは増加傾向にありました。
しかし、1世帯当たりの人口は年々減り続け、3.0人を割ってしまいました。
今後は人口減少とともに核家族化が進み、単身高齢者が増加すると考えられます。
人口減少と少子高齢化が進み、単身高齢者が増加するとこれまで行われていた地域の交流や生産力などの機能が低下するだけでなく、税収の減少や社会保障などの負担が増加し、沼津市全体の活力が低下する恐れがあります。
沼津市の人口維持と向上だけでなく地域の特性に合わせて老年者にも暮らしやすい都市構造を進めていかなければなりません。
今回は沼津市の人口動態の現状と今後の課題を見ていきました。
沼津市が抱える課題はほかの地方自治体でも同様に懸念されていることと言え、それぞれが特色を出して対策を取る必要があると考えられます。
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