老人ホームの介護の技術の高さってどうしたらわかる？

老人ホームでの生活が安全で快適になるかどうかは、介護の質や介護技術の高さに左右されます。
しかし、介護技術の高さはパンフレットや施設見学で見極められるものなのか、不安に感じる人もいるでしょう。
これから老人ホームを選ぶ場合に、介護の技術の高さをどのようなポイントを押さえて判断すべきかをご紹介します。

介護やケアの体制をチェック

老人ホームによって介護サービスの提供方法や人員配置は違い、1人のスタッフが担当する人数の違いにより介護の手厚さが異なってきます。
介護サービスの提供方法については、ユニットケアやフロア分けケア、混在型ケアなどがあり、入居者の状況をより細かく把握できるスタイルは少人数制のユニットケアとなります。
フロア分けケアでは各フロア別に担当が分かれており、ユニットケアより1人のスタッフが担当する人数が多い点に特徴があります。
混在型ケアは老人ホームの職員数が少なくても対応ができる体制で、利用料金がリーズナブル、雰囲気は家庭的である点が特徴です。

介護サービスの提供方法

1人の入居者あたりの職員体制が手厚い老人ホームなら、十分な介護を受けられて安心と言えるでしょう。
また、老人ホームによっては体験入居の際にケアプランを作ってくれる場合もあり、ケアプランの作成を通して介護の質を見極められます。
ケアプランの作成には、本人の状態を把握して家族・本人の希望を確認する必要があるため、老人ホームの担当者のヒアリング力やコミュニケーションの質が判断できるのです。
排せつやおむつ交換の回数や方法なども質問して、介護の質の高さをチェックすると良いでしょう。

老人ホームの入居者やスタッフの雰囲気をチェック

老人ホームの見学や体験入居では、他の入居者やスタッフの様子にも注目してみてください。
入居者の表情が明るく楽しそうなら、老人ホームの介護が行き届いていると判断できます。
スタッフの雰囲気が生き生きとしている老人ホームなら、やりがいを感じながら介護を行って、入居者と良好なコミュニケーションを取りながら介護ができていると考えて良いでしょう。

安心して快適な老人ホーム生活のために

数ある老人ホームから自分に合った施設を選ぶことが安心・快適な老人ホーム生活のスタートです。
同じような条件の老人ホームに、大きな差が感じられない場合は、介護技術の高さに注目してみましょう。
入居者本人が自分でできることまで、全て親切・丁寧に行う介護が質の高いサービスではなく、あくまで本人が出来ることは本人が行い、生活する上で必要な能力や意欲を尊重した介護が理想的です。
家族と入居者本人の気持ちや要望を大切にしながら、高い技術力で生活をサポートしている老人ホームなら、安心・快適な毎日が送れます。

老人ホームは毎日の生活の場となります。
立地や料金などの条件はもちろん、雰囲気や居心地が良く過ごせる老人ホームで、安心した快適な毎日を送れるように施設選びは慎重に行いましょう。
ぜひ、パンフレットや体験入居などを通して老人ホームの介護の質や技術の高さを確認して、落ち着いた生活が送れる施設を選んでください。