無届けの有料老人ホームもあるのか?

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基本的に老人ホームを運営するには、各都道府県への届けが必要になります。
しかし、老人ホームの中には無届けの施設があることをご存知でしょうか?
今回は、無届けで運営を行っている老人ホームについて詳しく説明していきます。

無届けホームは問題が多い

無届けの老人ホーム、通称無届けホームは居室面積や廊下の幅が一般的な施設よりも狭く、高齢者が快適に過ごせる住環境ではないとされている施設が多いです。
また、防火設備の基準を満たしていないことや防災訓練の実施も行ってはいません。
冬場によく見られる感染症については、保健所の衛生指導も無届けにより行き届かず、安心して過ごせないというリスクが数多く挙げられます。
また、施設の問題点だけではなく、悪質な事業者も多いとされています。
施設に入居している人の預金通帳を施設側が管理し無断で使ったり、入居者に必要性のない介護サービスを勝手にプラスして介護報酬を過剰に受け取ったりしている事業者もいるようです。
さらには、入居者を居室に閉じ込めて鍵をかけることもあるようで、安心・安全に過ごせる施設ではありません。

無届けホームはなぜ増えてしまったのか?

無届けホームが増えてしまったのには、現在の変わってきた社会が背景にあります。
高齢化社会によりどんどん介護施設は増えていっているものの、老人ホームのスタッフとなる担い手がなかなか増員できていない実態にあります。
そのため、届け出ありの安心して任せられる老人ホームでは、入居待ちが出たり、認知症患者や要介護度の重い高齢者に対してスタッフの労力が足りずに入居ができないという人が多いのです。
無届けホームは、こういった高齢者や家族に対してサービスの提供を行っているような存在になってしまっています。
自宅での介護に辛さを感じた家族はいち早く施設への入居を希望している人が多いです。
その理由があるため、入居者にとって劣悪な環境であるにも関わらず無届けホームへの入居をお願いしてしまうのでしょう。

無届けホームは、安心・安全に過ごせる環境にはなっていません。
また、事業側が提供しているサービスに合っていない料金を徴収される可能性も高いです。
不安に感じたら無届けホームを選ばないよう、慎重に老人ホームを選定していきましょう。
有料老人ホームならば届け出がきちんとあるか、そしてサービス付き高齢者向け住宅ならば登録があるかの確認は怠らないことが重要です。
家庭で介護ができない分、家族と離れ離れになる高齢者の気持ちを考えて、居心地良く快適に暮らせる老人ホームを選んであげましょう。

しずなび介護なび 相談員

しずなび介護なび しずなび株式会社

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