老人ホームに入ることで趣味活動やレクリエーションなどで好きなことはできるものの、人によっては1日中ベットに寝ることになったり、毎日流れ作業のように介護・介助を行ってもらうことから、ネガティブに感じてしまう人がいることでしょう。
しかし、以前よりも様々な老人ホームが出てきた現在、ユニットケアの推進が多くの施設で行われています。
今回は、ユニットケアについて詳しくご紹介していきます。
ユニットケアとは少人数(10人以下の人数)を1つの組み合わせとして、施設内でいくつかのグループに分けながら生活してもらうスタイルです。
専用の居住空間を有していて、1990年代以前によく見られた相部屋や共同部屋にはなっていません。
個室がきちんと完備されていて、入居した方のプライバシーや尊厳を大切にした生活が営めます。
共同部屋ではないと考えると、介護がきちんと一人ひとりに行き渡るのか心配だと感じられるでしょう。
しかし、ユニットケアを行っている老人ホームでは、介護サービスを行うスタッフのユニットとして単位で配置されているので、介護サービスに物足りなさを感じることはありません。
むしろ入居者の動向や体調の変化に敏感になることができるので、ユニットケアの導入を始めている施設が多くなってきています。
個室空間となるユニットケアでは他の入居者との交流が少なく認知症になりやすいのではないかと思ってしまう人もいます。
ユニットケアでは個室空間を配備して自分らしい生活を尊重するだけではなく、いくつかの共同スペースを配備しています。
そこでは、他の入居者と共に食事を楽しんだり、趣味活動やレクリエーションを満喫したりと、一人の寂しさを感じることなく生活を楽しんでいけるでしょう。
また、個室空間であることには家族が訪問しやすいというメリットも持っています。
他の入居者に気を使うことなく大切な人と触れ合えるのは、入居者にとっても家族にとってもありがたいと感じるはずです。
ユニットケアは特別養護老人ホームで導入が行われています。
しかし、まだ施設全体の3割程度となっているの、なかなかユニットケアの老人ホームを探すのは難しいです。
今後は、メリットが多いユニットケアがますます導入が進んでいくとされているので期待しておきましょう。
ユニットケアでは個人の尊厳を大切にした暮らしで老人ホーム生活を充実させることが可能です。
施設内には共同スペースが完備されており、孤独に感じることなく実りある暮らしを送れることでしょう。
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